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くだらないたわごとの数々(またはすばらしい作品の数々)
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映画の事についてでも書くか。
きょうは「1984」についてです。

ぼくが生まれた年でもあるんですが、
もちろん原題はジョージオーウェルの小説で、
それを映画化した奴ですね。

どういう話かというと、興味深い話です。
まるで、ダイニングカフェーで、紅茶を楽しんでる、その数センチ先で
大きなガケがぽっかりと穴をあけて地獄になってる、
紅茶とケーキを愉しみながらその地獄を見る。
そういう気分になれる。

あらすじ。
ネタバレになるからあんま言わないけど、
とにかくジョージオーウェルの頭の中で、構築された1984年は、
日記を書くことが死刑の世界だった。

日記を書くということは、自分の意志で、自分の考えで書く事。
(今のブログは、そうでもない、借り物の言葉で書いてる奴がたくさんいるけど)
しかしそれは「思想犯罪」という犯罪で、見つかれば死刑になった。
つまり考える=死刑  むちゃくちゃだな。

で、そこに住んでるウィンストンスミスという人が、骨董屋で
きれいな紙のノートを手にいれたからって、日記をつけ始めちゃうんですよ。
でも、住人の各家庭には監視テレビがとりつけられている。

この小説が発表されたのは1948年だが、
(作者は年号をひっくりかえして1984年にした。つまりこの小説は「未来小説」だった)
ぼくがこれをよんだ時、本当に衝撃だった。
刺激的な表現がたくさんならんでいた。
読んだのは翻訳だが、そんなの関係ない。
むしろ翻訳の独特な日本語が、かえってこの小説たるものにしていた感もある。
1984年は言語にも深く関わってくる世界だからだ。

いつのまにか映画じゃなく、小説の話になってしまったが、
まず最初にぼくが見たのが映画です。
映画はブックオフで裏ジャケで女の裸があったからビデオを買ったんだけど、
はっきり言ってあんまり分からなかった。
意味不明だし、女優はブスばっかり出演していた。
緑色の、きれいで無気味な映像だけが印象に残っていた。

で、その後きになって小説をよんだら、これが面白い。
ナウシカもそうだったが、こんな内容は、2時間でおさまる訳がない。
だから映画は意味不明だったんだ。
(ナウシカの場合は途中で逃げた)

だから、1984を楽しみたい人は、まず映画を見て意味不明になってから、
あらためて小説を読み直すのをおすすめします。
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目にゴミが入った

目にゴミが入ってからというもの、
目にゴミが入りっぱなしだ。
レンズの中に、四角や三角があって
自己主張をしている。

ゴミっていうのは、まくらみたいなもので、
毎日使っていると目がさめないようになる。
僕の人生は少しずつ輝きを失っていった。

便所のような窓の中に、ごみがいっぱいつまっていて
掃除のおばさんは、だらけて取ろうとしない。
僕の景色はまだらに見えるようになった。

ある時、取った方がいい気がした。
すっきりして新しい人生を送るのが、すてきだ。
僕は両目を、耳かきでほじくりだした。
ドロリと落ちた目玉のとなりで、三角や四角がガラガラと落ちていった。

僕はあまりの爽快さに、泣きそうになった
だが、涙はでなかった。
それどころか、見えなかった。 何も。
新たな人生どころか、新たな目は生えてこなかった。
多分これからも生えないだろう。
僕は地べたに落ちた目を見ながら、しかしそれは見えない。
しかしそれは、まだまだ使えたんだと悲しく思った。

僕がチャーリーチャップリンになれなかったのは、次の理由からだ。
一つ、、、弟が家に帰ってくるのがおそい
二つ、、、チンパンジーがえさを食べる
三つ、、、僕がおもしろくない。

僕は夕暮れを見ていた。ずっとずっと見ていたかったのに、
空は、きれいな空を維持せず、繊細な色彩は、しだいにつまんない紺色に変わっていった。
佐伯さんは、僕が友達だと思う唯一の人だ。
僕がすばらしい空想をすると、それを真剣に笑ってくれるし、
ユーラシアよりゴンドワナの方がいいと言っている(僕も同感です。)
でもいつも大学の便所にいるのはなぜだろう。

大学の便所はきれいだ。
良くできた数学の方程式のようにきれいで、僕はせまいのにそこに落ち着こうとする。
歯車はそんな人々にも平等に襲いかかる準備をしていた。
彼等の手下は、とっても小さく、糸巻きだ。
だから、裁縫箱がある家には必ず歯車の手下がいる。
佐伯さんに話すと、「そうだネ」と言っていた。
大学からもいよいよ追い出される日が近づく。

つづく
あまりに頭がチカチカするので
それは色とりどりだった。頭のうえが
テンkeyを押し続けて頭の中を何度も爆発させた。

ソフトクリームのようなパイナップルのような固体が僕をしめつける。
がんばれ 負ける
がんばれ 負ける
心のアナウンスがグランドにこだました。

夕方の雨はきれいだ。
道路のにおいに吐き気をもよおしながら帰える
すぐさまどこかの足音が聞こえてしまいそうになりながら

肝心の肉体が僕にこだました
がんばれ 埋まる
がんばれ 閉まる
サドのような人物が黒い服を着て目をつり上げる


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プロフィール
HN:
山田うんこ
性別:
非公開
自己紹介:
1985年 ブルーハーツがインディーでシングルを出す。
1989年 バックトーザフューチャー2公開
200 6〜7年 ぼくが詩をはじめる
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